蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

仕事の環境が自分に合わない…内向型の私が経験したしんどい環境と、自分を守る方法

 

成長のチャンスだ。人生から逃げるな。
乗り越えた先に、新しい世界が待っている。

…でも、誰も助けてくれなくて孤独だよ。
もっと、地頭が良ければ…。やっぱり組織で働くの向いてない…。

先が見えない不安に圧倒されていた3月。
頑張ろうとしても、自分の能力を否定する言葉が出てきてしまう。
心を奮い立たせ、這うように職場へ向かっていました。

4月から新年度。人事異動などで、環境が変わった人も多いと思います。私も、直属の上司が変わりました。

すると、あら不思議!
3月まで自分を蝕んでいた、孤独と不安、自己否定がサッパリ消えたのです。
改めて、気が付がつきました。


内向型には、努力しても、能力を十分に発揮できない環境があること。
内向型は、決して、能力がないわけではないこと。

内向型が能力を発揮できない環境とは?
そのような環境に置かれてしまったら、どうすればよいのか?

今回は、自分の経験をもとに書いていきます。

☆内向型とは何か?についてはこちらの記事をご覧ください。

chikuseki-history.hatenablog.com

 



 

1 内向型が能力を発揮できない環境


騒がしい環境、マルチタスクが求められる環境、競争が激しい環境…
内向型が苦手な環境はいろいろあります。
私が3月まで苦しんでいたのは、
「自分の言葉が受け入れられない環境」です。

3月までの上司は、放任主義でした。
仕事の進め方を考え、報告し、方向性に修正事項がないか確認を仰ぎますが…


「それはごんまさんが決めることだから。決めるのが仕事でしょ」


確かにそうだけど、経験の差ってあるでしょう…
内向型は、よく考え、自分で納得してからでないと行動できません。迷いがあると、なかなか次に進めないのです。


仕方ないので、自分が決めた方向性で仕事を進めますが、本当にこれでいいのか?
常に不安が頭にひっかかって、モヤモヤ。


どうしても不安な部分だけ、もう一度上司に確認しようとします。
「どうせまた聞いてもらえないだろう」
そう思うと委縮して、しどろもどろに。

「うーん、何言ってるかわからない。」
案の定、そういわれて、傷ついて、もう二度と聞くものかと思う。
隣に上司がいるだけで、精神的に消耗する日々でした。
 
この環境下に置かれたら、誰でも能力を発揮しづらいと思います。
でも、内向型は緊張とプレッシャー下でのコミュニケーションが特に苦手。
私は、逃げずに立ち向かうことを選びましたが、正直しんどかったです。

 

chikuseki-history.hatenablog.com

当時の葛藤や、自分を奮い立たせる工夫はこちらの記事に詳しく書いています。

2 環境が変わっただけで前向きに!


4月に新しく着任した上司は、まずは言葉を受け入れてくれる人でした。上司に対して言葉を発するときの、不安や焦りがなくなりました。
なんとびっくり!スラスラと話せるのです。

「あれ、自分結構話すのうまいんじゃねw」

思わず調子に乗ってしまうほどでした。
業務量は倍増。だけど、さわやかに受け入れる覚悟ができています。

言葉を受け入れてもらえて、不安や焦りがなくなるだけで、前向きになれる。
逆に言えば、言葉を受け入れてもらえない環境では、消耗して当たり前。
自分に能力がないわけじゃないんだ。

わかっていたつもりでしたが、改めて実感する機会となりました。

3 能力を発揮できない環境に置かれたときは


組織で働いていると、どうしても、内向型に合わない環境に当たることがあると思います。
私は、逃げずにぶつかっていきましたが、やはりつらい。いくら自分の成長のためでも、人生経験を積んでいると思っても、つらいものはつらい。

今回の経験を経て気づいた、心の持ち方と、対策を書いていきます。

(1)能力を発揮できない環境にいる時間を減らす


自分を大切にすること。これが何より大事です。


能力を発揮できない環境。それは、自分らしくいられない環境ということ。そんな場所に長時間いたら、自己肯定感が歪んでいきます。


私は、よほどのことがない限り、集中して仕事を終わらせて、定時で帰るように心がけていました。また、出張やテレワークを活用していました。
上司の隣にいる時間を、極力減らしていたのです。

消耗した内向型にとって、一番大切なのは休息。
つらさを感じるポイントは人それぞれ。

自分にとってつらい場所から、できるだけ早く立ち去るのは、カッコ悪いことではありません。
周囲には、いつもやけに早く帰るな、と思われていたかもしれません。でも、自分を守るのが第一です。

(その代わり、職場にいる時間はしっかり働く必要があります)


仕事以外の時間は、仕事をさっぱり忘れ、ありのままの自分を愛してくれる人と過ごす。

決して自分に欠陥があるわけではないと思えます。

(2)マイナス感情を感じきる


不安、焦り、恐怖…
能力を発揮できない環境にいると、マイナスの感情をたくさん感じてしまうと思います。


マイナスの感情に蓋をしないこと。

自分を守ることと同じくらい大事です。


合わない環境にいるだけで、人の10倍頑張ってる。
決して、自分に鞭を打たないでください。
「このくらいでつらいと思っちゃダメだ」なんて思わないで。


私は、ノートにひたすら不安な気持ちやつらい気持ちを書いていました。
自分の外に出すことで、マイナス感情は和らぎます。

マイナス感情をしっかり感じることには、もうひとつ効果があります。
心の動きを客観的に観察できるのです。


「こんな環境にいると、自分を責めがちなんだな」
「不安が増幅するのはこういう状況だな」


自分の心の傾向がわかれば、今後似た環境にあたったときに、必要以上に落ち込まずに済みます。心としっかり向き合う機会にできれば、強くなれます。

マイナス感情を感じきったら、今度は事実と向き合ってみしょう。
今日できたことをノートに書いていくのです。
「〇〇の資料をなんとか説明できた」

「電話を3本かけられた」
小さな一歩でもいい、自分が進んでいることを認めます。

 

chikuseki-history.hatenablog.com

小さな一歩の大切さはこちらの記事にも書きました。

 

(3)痛みの貯金をしていると思う


3月までの私のように、上司など、他の人が原因で不安や恐れに襲われている場合に有効です。


自分が何をされたときに傷つき、苦しんだのか?
どうしてもらえば、苦しまずにすんだのか?一度冷静になって考えてみます。


傷ついたことを、自分は人にしなければいい。
してもらいたかったことを、自分は人にしてあげればいい。
痛いぶん、人の痛みもわかるようになります。
痛いぶん、優しくなれています。
痛みの貯金は、優しくなるためのエネルギーです。

4 明けない夜はない。


努力をしても、自分に合わない環境にいるとどうしても自己否定の言葉が出てきてしまいます。


自己否定の言葉も否定せず、受け入れること。
つらいね、そんな風に思っちゃうんだね。
でも、大丈夫だよ。明けない夜はないから。この環境は永遠ではないから。
きっと1年後は、笑い飛ばせるようになってるよ。優しく、強くなってるよ。

そう自分に語り掛けたら、声に出して言いましょう。
「私には欠陥はない。ただ内向型であるだけだ。」
「私には、十分な能力がある。」

成長のためには、ある程度の苦労や痛みは必要。でも、本当に合わない環境だったら、最悪逃げたっていいんです。別のところに、輝ける場所があるということ。


自分を大切に、自分の能力を信じて、生きていきたいですね。

★この記事を書いてから2年後。
再び合わない職場に異動になり、苦労しました…。
合わない場所から逃げることは、自分を守ること。
こちらの記事もぜひご参照ください。

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