蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

会議での説明・発言が苦手なままでいい。内向型の強みを活かして活躍する方法

 

会議で説明・発言するのが苦手だよ~

なんで機転のきいた発言ができないんだろう…

言葉がすぐ出てこないし、会議の後はどっと疲れてしまう。

周りと比べて、自分は仕事ができないダメ人間だ…

 

ちょっと待って!

自分を責めないで!

それって、ただ、あなたが内向型だからかもしれないですよ。

 

たとえば、内向型の私は、会議のたびにこんな症状に苦しんでいます…

 

・注目を浴びて緊張する中、筋道立てて説明するのが、つらい

・次々変わる議論の情報処理で精一杯。発言する余力はない。

 ・じっくり情報を反芻する時間がないと、自分の意見が生まれない。なのに、その場で意見をを求められてテンパる

 

chikuseki-history.hatenablog.com

 内向型とは何ぞやについてはこちらの記事を参照~

 

私は現在社会人6年目ですが未だにこんな状態です。

でも、それは、ただ私が内向型だからです。

決して、私がダメ人間だからではない。

 

少しずつですが、なんとか会議を乗り切り、説明・発言する方法を身につけてきました。

今日は、その方法を紹介します。

 

同じ悩みを抱え、社会でもがいている内向型の人の力になれたら幸いです。

内向型の性質は、かけがえのない力だから、大切に活かしていきたいですね。。

 

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1 会議が苦手なままでいい!

内向型の人は、会議でしどろもどろになる自分や、圧倒される自分を想像して、不安になるのだと思います。私もそうです…

 

でも、その性質、直らないんですよ…( ゚Д゚)

今後の人生でも、会議の前はほぼ100%不安に襲われることでしょう…

 

じゃあいっそ、会議が苦手でも、不安を感じてもいいのでは?

不安を感じやすいのは内向型の特性です。不安を否定すると、自分の心を否定することになってしまいます。

なにより、不安を感じるのは、会議に真剣にむきあおうとしている証拠。

 

ただし、不安や苦手意識に飲みこまれては、会議で活躍することはできません。

カギは、不安と苦手意識をエンジンにして進んでいけるかどうか。

どうしたらいいのでしょうか。

 

2 事前に考え抜く

内向型の人は(少なくとも私は)、わからない、先が見えない状況にストレスを感じる傾向があります。

 

会議も同じ。

自分が何を話せばいいのか、わからないから不安になる。相手に何を言われるのか、わからないから不安になる。

 

じゃあ、事前に全部考え抜いておけばいいんじゃない…?

 

内向型は、即興で話すことが苦手です。でも、一度考えたことがある内容なら、たどたどしくても言葉にできます。紙に書いて整理しておけば、本番でテンパってもすぐに思い出せます。

 

事前に考え抜くこと。

これは、内向型が会議で活躍するための最重要戦略だと思います。

 

私は、会議の前に次の3つのメモを作っています。

数日前までに完成させて、上司に確認をしてもらいます。

「ちゃんと考えて準備したんだから大丈夫!」

安心と自信にもつながりますよ。

 

(1)5W2Hメモを作る

会議で話題にする内容について、要点を一目でわかるようにしておきます。

いわゆる5W2Hというもの。 

 

What,  When,  Where,  Who,  Why

How,  How much

 

5W2Hで整理すると、自分の中で考え切れていない部分が明確になります。

想定外の内容を突然聞かれて、頭が真っ白になる可能性を低くできるのです。

しっかり整理した内容は、相手にも伝わりやすいです。本番で緊張しても、メモを見ながら話せば、それなりに筋道立てて説明できます。

会議では、5W2Hで整理してもわからなかった部分を、相手に聞き、調整していけばよいのです。

 

(2)WHYの掘り下げメモを作る

5W2Hメモで一番大切なのは、WHYです。

考えるのは、「自分の思い」と「相手を巻き込む理由」。

 

誰だって、熱い思いに触れれば、「話を聞いてみよう」って思う。

「あなたにお願いしたいんです」って言われたら、「やってやるか」って思う。

WHYを押さえておけば、だいたいの会議はなんとかなります 。WHYの内容を掘り下げたメモも作成します。

 

ア 自分の思い

自分の思いって、わかっているつもりになりがち。でも、いざ伝えようとすると、言葉にならないことがあります。それは、思いを言語化できるほど、自分の心に向き合っていないから。

 

内向型の人の心には、言葉の断片があふれています。でも、それを即興でつなげて話そうとすると、しどろもどろになるんですよね…

 

ではどうすればいいのか??

 

私は、心に浮かぶ言葉の断片を、書き出して見える化しています。断片を俯瞰したうえで、組み合わせたり、まとめたり。文章として意味が通る自分の思いとして、掬い上げていきます。

 

イ 相手を巻き込む理由

会議は相手があってこそ成り立ちます。相手に何かしてほしいから、顔を突き合わせて話すわけですよね。まずは、相手のことを詳しく知る必要があります。

 

さあ、内向型の得意分野、「とにかく調べる」能力と「物思いにふける」能力を発揮するときですよ。

 

相手の立場や考え方を調べていくと、いろんな思いがぼんやり浮かんでくるはず。

「このノウハウはうちにないから、教えてもらいたい。あなたの力が必要です!って言えば心に刺さるかな?」

「この部分はうちの考え方と相手の考え方が一致するな。一緒に盛り上げていきませんか?って言ってみよう」

 

調べ物をして物思いにふけるのは内向型が好きな作業。だんだんテンションが上がってきます。ここまでくれば、会議で話すべき内容が具体的に見えてくるはず。

 

(3)詳細確認メモを作る

その他、相手に確認すべき内容がないか、全体を俯瞰して考えます。

小さなことでも、メモして確認するのが大切。

後から「あれ聞いておけばよかった!」となると、大変だからです。相手に電話をしたり、メールをして返信待ちでソワソワしたり。

内向型が苦手な刺激が増えてしまいます…

 

これだけ準備すれば、発言が思いつかないことはないはず。
何を発言すればいいか?事前にしっかり考え、発言の必要性を理解していれば、内向型でも会議を回すことができるんですよね。

 

3 一生懸命さで勝負する

考え抜いて準備ができたら、あとは当たって砕けるのみ。

でも、会議への苦手意識はやっぱり消えません。会議への出席だけで刺激過剰となり、緊張感がにじみ出て、相手に伝わってしまいます。

 

「緊張してる変なヤツだと思われる…」

そう思うと委縮してしまい、より変なヤツだと思われる。もっと会議が苦手になる。

私はそのループを繰り返していました。

 

でも、もう開き直ったのです。

だって、緊張がにじみ出ちゃうのはしょうがないもん!!!!

 

私は、不器用さで勝負することにしました。

不器用にしか振る舞えない自分が嫌いでした。でも、不器用は一生懸命の裏返し。だから、それを売りにしようと思ったんです。

 

緊張していても笑顔で挨拶すれば、第一印象はよいはず。

言葉につまりながらも、自分の言葉で必死に伝える姿は、スラスラ話す人よりも説得力があるはず。

 

自分を否定せず、準備したんだから、大丈夫!と心を奮い立たせて、本番に臨みます。

 

4 「お時間いただけますか」

これだけ準備しても、想定外の質問で答えに窮することはあります。

頭が真っ白になって、焦って、適当な発言をしてしまうことも…

 

でも、焦ることは内向型にとっていちばんのダメージ。まずは自分が焦っていることに気づくこと!

 

さあ、キラーフレーズの登場です。

 

「申し訳ありません。すぐにお答えできないので、お時間いただけますか。後でメールで回答します」

 

これでOK~。今答えねばならない、なんてルールはないのです。持ち帰って、内向型の得意分野「じっくり考える」に引き込めばよいのです。

 

後から納得のいく回答をすれば、相手からの信頼度もUPです!

 

5 考えすぎていることに気づく

内向型の頭の中はいつも考え事でいっぱい。

うまくできるかな?

ちゃんと相手に伝わるかな?

逃げたい…

会議が一つあるだけで、頭がぐるぐるしてしまいます。

 

ここでマインドコントロール

 

「会議は仕事。仕事は嫌でもやらなきゃしょうがない。嫌なことが終わればスッキリするぞ。」

「緊張してて変な奴だなって思われるかも…。でも、相手も明日になれば私のことは忘れてるっしょ。」

 

不安について考えすぎると、精神的に消耗します。

考える力は、内向型の強みです。でも、せっかくの力を不安について考えることに使っては、もったいないですよね。

 

まずは、考えすぎていることに気づくことが大切です。

心を落ち着かせる言葉を、自分にかけるようにします。

 

6 会議の後は予定を詰め込まない

話を聞いたり、しゃべったり。会議中の内向型の脳は常にフル回転。エネルギーを大量に消費します。

会議終了後は生産性が落ち、クリエイティブな仕事をするのが難しい状況です。

 

私は、会議が決まったら、そのあとに予定を入れないようにしています。消耗した脳でもできる仕事(単純作業や整理整頓等)を用意しておくのがおすすめです。

 

7 自分を褒めてごほうびを与える

会議に出席するだけで、内向型はへとへとになるほどの刺激を受けます。

普段運動してない人がクロールで50m泳いだくらいの疲れです、たぶん。

 

頑張った自分エラすぎる!!!!とにかく、自分を褒めること。

「あの切り返し我ながらよかったわ~~」

「結局みんな協力してくれることになったし、私の思い伝わったな!サイコー!」

テンション高めで。

 

会議に出たくらいで…このくらいみんなやってるし…

なんて思わない!

全力で自分を褒めるのがポイントです。自分のつらさや頑張りは、自分が一番よくわかっているのだから。

 

会議がある日の仕事終わりには、ごほうびを設定するとなお良し!

私は、高級チーズを買って帰る、次の旅の予定を立てる、早く寝るなどしています。

ごほうびがある!!と思えば、会議に立ち向かう気力もわきますしね。

 

8 苦手な仕事でも内向型を活かす!

いかがでしたでしょうか??

会議での説明・発言が苦手でも、内向型の強みを活かして活躍する方法をお伝えしました。

 

あ~でも会議やだ。苦手。

内向型が会議で活躍するには、相当な努力が必要です。外向型の人にとっては全く必要ない努力。会議一つのためにこんなに頑張る内向型を、非効率と思う人もいるかもしれません。

 

でも、誰にでも苦手と得意があるのと同じで、内向型はただ、会議での発言が苦手なだけ。

だから、自分を責める必要はありません。苦手をカバーするために努力するなんて、なんて頑張っているんだ…!

(努力の時間が取れないほど忙しい場合は、働き方を考え直す必要があると思いますが…)

 

努力した分、内向型の能力を活かして堂々と活躍できます。

その結果をひとつひとつかみしめて、自分を褒めて、進んでいく。

内向型の性質を尊重しながら、会議で頑張る方法だと思います。


ちなみに、かける電話にも苦手意識があるため、対策を記事に書きました。
よかったら、こちらもどうぞ

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