蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

自分を追い詰めた日々から学んだ、内向型の生き方のコツ―小さな歩幅でも一歩ずつ―

 

2019年秋から冬にかけて、嵐のような日々でした。

特に、職場での仕事と、文章を書くことに対する焦りが、プレッシャーになって消耗が激しい日々。

 

今日は、焦って自分を追い詰めた日々から学んだ、内向型の生き方のコツをお伝えしたいと思います。(併せて、今年の目標をちゃっかり宣言します)

 

 

1 仕事における焦り

仕事は、12月から「新制度の策定」というクリエイティブな内容に変わりました。

今までの仕事は、外から降ってくる課題を処理するだけだったので、ある意味楽だったんですが…

 

自分の立場を踏まえ、頭を使って「何をすべきか」考えた上で、関係者を巻き込みながら形にしなければならない。

でも、やり方がわからない。直属の上司に相談しても「それを動きながら考えるのが仕事だろ」と正論を言われ…

 

関係者を自分からどんどん巻き込むなんて、「とにかくやってみる」が苦手な内向型には厳しく…。何もできないまま時間だけが過ぎていきました。

 

「何もしてないのに給料だけもらって…最悪」

 

自分を責める気持ち、焦る気持ちがどんどん増幅して…心がずたずたでした。

 

2 文章を書くことにおける焦り

文章を書くことを本格的に始めたのは、2019年から。

今まで、何か経験しても、本を読んでも、自分の心の動きを人に伝えるかたちにしてこなかった。(もともと、人に言葉を伝えるより、考えることが好きという内向型の性質も影響していると思います)

 

結果、インプットに偏る生活で、自分の心が何を感じているのか、自分でわからなくなっていました。漫然と生きている感じ。

この状況を打破しようと、文章でアウトプットを始めたのです。このブログはその試みのひとつ。

 

でも、やっぱり、なかなか思いが言葉にならず。

特に、何かを経験してすぐに文章にするのが難しく、言葉の断片しか出てこない。。

でも、世のライティング術では、

「とにかく書け、毎日書け」と言われていて。

ほかのブロガーさんも、毎日更新している人がたくさんいて。

 

「もっと書かなきゃ、もっとアウトプットしなきゃ。」

「読んでくれる方にとって、わかりやすい文章を書かなくちゃ」

 

がんばっても、週1回しか文章を書けない自分に、ダメだしする日々。

気づけば、書くことが苦行になっていました。

 

3 ターニングポイント

 この年末年始は、早めに休みを取って旅したり、大好きな人たちとゆっくり話したり。

 少し、仕事と文章から離れる時間を取りました。

 すると、仕事と文章のプレッシャーに追われる状況が、「自分にとってつらかった」ことに気が付いたのです。

 

う~む…つらくても我慢して、真面目に頑張ろうとしてしまうクセが、なかなか治りません…どうしたらいいんだろう…(また考えてみます)

 

なぜつらかったのか、これからどうしていくか、書いてみます。

 

4 仕事で焦っていた理由…自分の歩幅を見失っていた

私が目指す仕事における理想は、「新制度を完成させること」でした。

でも、理想に向かってあまり動けていないことに焦って、自分を責めていた。

自分にとって、焦りと不安が最大の敵であるのは、わかっていたつもりだったんですが…

 

「仕事をしなきゃ、旅もアイドル(※趣味)も楽しめない。お金をもらってるんだから、ちゃんとやらなきゃ」

真面目な気持ちが、自分のつらさに目をつぶる原因でした。

 

では、私はほんとうに、動けていなかったのか??

自分の足元をちゃんと見てみれば、小さな一歩はちゃんと積み重ねていました。

 

まず、制度を完成させたいという気持ちがあること。

つらい中でも、自分ができる範囲で調べ、考えていたこと。

 

私は「がんばって新制度を完成させる」という最終的な理想を掲げ、一気にそこに飛びつこうとしていたんです。

大股で、ぴょ~ん、と理想に近づけないことに、かなり焦っていた。

 

でも、私はじっくり考えながら、一歩ずつ歩いていくタイプ。

歩幅もかなり小さめです。

自分の歩幅やペースを無視して、がんばろうとしても、やっぱり無理が生じてしまいます。

私の歩幅でいい。私のペースでいい。ゆっくりだけど、確実に進んではいる。

私は、自分の仕事から安易に逃げてはいない。

自分を認めたら、少し気持ちが楽になりました。

 

自分で解決策を考えたうえで、年明け、仕事が始まったら、今の状況を同僚やさらに上の上司に相談してみよう。

なるべく自分のペースで仕事ができるように、自分で環境をつくってみよう。

前向きな打開策を考える余裕が生まれてきました。

 

5 文章で焦っていた理由…目的と自分のスタイルを見失っていた

自分がなぜ文章を書くのか?あいまいになっていました。

アクセス数がほしいの?

自己満足でいいの?

目的がはっきりしないまま、ひたすらアウトプットを駆り立てていたからつらかった。

 

今のところの、私が文章を書く理由。

「ありのまま生きたいと願う誰かにとって、私の小さな経験談が、勇気を出すきっかけになればいいと思うから。」

 

たったひとりでも、届けば大成功なんです。

バズりたいわけでも、ブログで収入を得たいわけでもない。。

 

文章に関しても、仕事と同じく、小さな一歩は確実に積み重ねていました。

・週1回の投稿は7か月以上続いている

・1年前は、自分の考えを世に出すことすら、怖くてありえないと思っていた。でも、今は少しずつでも言葉にして発信している。

・このブログを訪れてくれる人が、毎月確実に増えている。

 

私にとって、文章を書くことは、出汁を取ることに似ています。

 何か経験すると、内向型ゆえ刺激に敏感に反応して、脳みそがフル回転。心に言葉の断片が一気に溢れます。

感想や意見として、言葉が文章にまとまるまで、かなり時間がかかるのです。(1週間くらいかかることも多い)

 

そのかわり、自分の心のフィルターを通って出てきた言葉は、すべて本物。じっくり取ったお出汁みたいに、にごりがない、本当の気持ちです。

はやくアウトプットしなきゃ!と焦って書いた文章は、出汁を取る途中で鰹節をぎゅ~~っと絞っちゃった時みたいに、雑味が混じってしまう。。

(雑味とは、曖昧な気持ちとか、相手の立場に立っていない言葉とか)

 

内向型って、本質的なものに価値を置く性質があるので、やっぱり本当の言葉を発信したいなって思います。

完璧じゃなくてもどんどん出せ、って意見もあるだろうけど、自分の中でまとまっていないものって、人にも伝わらないと、私は思うのです。

書かなきゃって、義務感で生まれた言葉は、どこか押しつけがましい気がして…。

 

自分が心から「書いて伝えたい!」

そう思ったものを、自分の言葉で、読んでくれる方の立場に立って、じっくり書いていく。

自分のスタイルを大切にしながら、コツコツと発信を続けていきたいと思います。

 

6 仕事も、文章も、60点満点で。

頑張ろう!って思うと、どうしても理想が高くなって、すぐに100点を求めてしまいがちでした。

でも、当たり前だけど、いきなりうまくできるわけなくて…

 

他人の基準や、世の常識にとらわれすぎず(参考にはするけれど)、今自分にできることを、自分のペースで努力していく。

つまずいても、つらくても、少しずつでも自分が前に進んでいることを認める。

一歩一歩を自分でいたわり、誇りに思う。

 

60点でも、挑戦したことは、何もしないより偉大。

全く進まないときも、進めたいという思いがあるだけで勝利。

さあ、これをモットーに、今年1年、私の歩幅で歩いていきたいと思います。