蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

内向型はコミュニケーションが苦手ではない。苦しくてつらくても、きっと大丈夫。

昔から、「コミュニケーション」に苦手意識がありました。

内向型の人はよくわかると思うんですが、4人以上の飲み会や打合せは、情報量が多くて、しゃべれなくて、本当に苦手。

私にとって、いちばん心安らかにコミュニケーションできるのは、1対1の会話です。

 

chikuseki-history.hatenablog.com

 内向型とは何かについてはこちらの記事を参照~

 

でも、1対1なら、どんなときもうまく会話できるかといえば、そうではなくて…

 

内向型ゆえに、思いがすぐに言葉にならない。

相手に質問したくても、情報を整理してからでないと、思い浮かばない。

結局、言いたいことも言えず、聞きたいことも聞けず、終わってしまうことも多くありました。

 

たまに「この人とならスムーズにお話できる!めっちゃ嬉しい!」という人が現れることもあります。

すると、つい自分がしゃべりすぎる事態が発生。

(人に受け入れてもらいたいという気持ちが強いからでしょう) 

 

「今日もコミュニケーションに失敗した…」

 

言葉が出なくても、言葉が出すぎても、落ち込んで、後悔して、自分を責めてばかりでした。

 

どうすればいいか考えた結果、コミュニケーションを取る前の「事前準備」を非常に重要視するようになりました。

 

「ああ、この人と信頼関係を築いていきたいな」

 

そう思った人がいたら、会う前に念入りに考えるのです。

相手に何を質問するか。自分は何を話すか。

仕事の人間関係でも、プライベートの人間関係でも、事前によく考えてから、相手と向き合うようにしました。

 

特に、質問内容は本当に丁寧に考えて。

 

コミュニケーションは「話す力」より「聞く力」のほうが大事なんだから!

相手にたくさん話してもらって、いろいろ引き出そう。自分の話はしすぎないように気をつけよう。

コミュニケーションは相手ファーストだぜ!!

 

質問メモを作って、頭に叩き込んでからコミュニケーションに臨みました。

 

しかし!これでうまくいくと思いきや…

意外とうまくいかないことも多くて…

 

「質問すると決めたこと」、「今日はこれを話す」と決めたことに囚われてしまうのです。

自然な話の流れに乗れなかったり、決めたことが実践できなかったり。

 

「あんなに準備したのにうまくできないなんて、やっぱりコミュニケ―ションが苦手なんだな…」

深く考えて準備すればするほど、落ち込むことが増えるスパイラルにハマりました。

 

でも、日常生活において、様々な方とコミュニケーションを取る中で、ふと気づいたんです。

 

「事前準備してもうまくいかないときって、自分のことばかり考えてないか??」、と。

 

【例えばこんな感じで…】

 この人と信頼関係を築きたい(自分の願い)

→いろいろ質問して相手のことを引き出さなきゃ

 (自分の願いを叶えるためにがんばるぞ)

→あれ、うまく質問できない!どうしよう

 (焦りに囚われる)

→わ、勢いで思ってもないこと話しちゃったよ~

 (不安になる)

→やっぱりコミュニケーション苦手だ

 (自分を責める)

 

ほら、相手と向き合ってる最中も、見事にずっと自分のこと考えてるww

この人と信頼関係を築きたい!うまくコミュニケーション取らなきゃ!

そう力めば力むほど、逆に自分のことを考えてしまう。。

 

内向型って、どうしても自分の心のに意識がきやすいんです

特に私は不安と焦りに弱く、すぐに精神的に消耗してしまいます。

だから、ちょっとうまくいかなくて不安と焦りが出てくると、もう、外の世界(相手)を考える余裕を失ってしまう。

これは生まれ持った特性で、仕方ないことなんですけど。

 

一方で、私でもそこまで力まずにコミュニケーションを取れる人もいます。

長年の友達はもちろん、初対面でもなぜかリラックスして話せる人もいる。

質問も自然に繰り出せるし、相手の立場を思いやりながら、押しつけがましくなく自分の話もできる。

 

…いったいどういうことなんだ?

 

私は一つの結論にたどり着きました。

「自分は、コミュニケーションが苦手なのではない。ただ、相性の問題なのだ」、と。

 

1対1のコミュニケーションは2人でするもの。

「今日もコミュニケーションがうまくできなかった…」と落ち込んでも、自分のせいだけではないかもしれない。

そもそも、「うまくできなかった…」という感覚すら、主観に過ぎません。

もしかしたら相手は楽しんでいたかもしれない。

逆にうまくいったと思っても、自分だけが盛り上がってた場合もあり…

 

また、年を重ね、さまざまな方と話す機会が増える中で、コミュニケーションの相性がいい人の傾向がわかってきました。

私の場合は、次のとおりです。

・自分より、よくしゃべる人

・自分の意見を持っているが、自己主張が強すぎない人

 

逆に言えば、あまり話さない人、自分の意見がない人、自己主張が強い人とはなかなかスムーズに会話できません…

 

人はそれぞれ違います。

事前準備してもうまく会話できなかったときを思い返すと、「ただ単に相手と合わなかっただけ」の場合が、結構ありました。

 

内向型は、深く人とつながることを求めます。

つながりの量が少なくても、質が高ければ、十分に幸せを感じることができます。

相性がよくない相手とのコミュニケーションにいちいち落ち込んで、すり減るのはつらい。

だって、合わないんだから、うまくいかなくても仕方ないよね。もちろん、相手と向き合う努力はするけど、ある程度は開き直ろう。

代わりに、自分と相性が合う人とのつながりを深めることに、力を注ごう。

 

でも、これは、様々な人とお話しして、「心地よさ」や「違和感」を感じたり、「うまくいかなかった…」と凹んだ経験が積み重なって、わかってきたこと。

悩み落ち込み、自分を責めてつらかった日々も、力になっています。

 

必要以上にコミュニケーションに苦手意識を持つ必要はない。

苦手と思いすぎるから、意識が相手ではなく、自分に向いてしまうんですよね。。

 

「うまくいかないときは相手との相性さ!私は人と一生懸命向き合おうとしてる」

「私はダメじゃない。人と深くつながる力を持っているんだ」

 

そう思うようにしてから、余計な力が抜け、オープンな心で人に接することができるようになってきました。

すると、自己否定が根底から消えたせいか、逆にコミュニケ―ションがうまくいくことも増えてきたのです。 

 

頑張ろうとして、考えすぎるとうまくいかなくて、

気楽に構えて、自分はこれでいいと思っているとうまくいく。

 内向型らしく、質が高く、深いつながりを、これからも大事にしていきたいと思います。

 

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