「考えすぎなんだよなあ……」
これ以上考えても、意味がないってわかってる。でも、あと少し考えれば解決策にたどり着けるかもしれない。
そう思って、また考えてしまう……
内向型の私が、いつもつまずく「考えすぎ」問題。
今日は、「考えすぎる」ことについて考えてみました。笑
職場で仕事をしながら悟った内容と併せて、記していきます。
☆内向型とは何か?はこちらの記事を参照ください
chikuseki-history.hatenablog.com
1 「考えるのが得意」だと思ってた
内向型の強みとして挙げられるのが、「思考力がある」「分析力がある」「文章を書くのが得意」なんてこと。
人と話すのが苦手でも、ペースがゆっくりでも、大丈夫。弱みを嘆くのではなく、強みを活かしていきましょう。
内向型関係の本には、そんなことがたくさん書かれています。
昔から、物思いにふけり、考えたことをノートにまとめる時間が幸せでした。
情報を集め、十分に検討し、納得してからでないと、動けませんでした。
「ああ、私は内向型だから、考える時間が必要なんだな」
「私は考えることが得意なんだ」
内向型という言葉を知ってからは、すべてが腑に落ちました。行動する前に、考える時間を長めにとるようになりました。
2 「悪い考え方」と「良い考え方」がある!?
最近職場で、「新しい制度を作り出す」という、比較的クリエイティブな仕事をしています。
「やっほい考えるの得意だぜ!」
しかし!意気込んで始めたものの、あれこれ気になって全くまとまらない…。
不安になって、焦って、考えた内容をひとまず上司に報告するも、ぼろくそに言われる始末。
「ごんまさんは頭が固いね」
「ちょっと指摘された程度でぐらつくんじゃ、考えが足りないよ」
もう少し言い方あんだろコンニャロー
でも、ぼろくそ言われる中で、気づいたんです。
考える方法には、「悪い考え方」と「良い考え方」があることに。
「考えるのが得意」と言いながら、「悪い考え方」ばかりしていたことに。
「悪い考え方」で考え続けることは、「逃げ」に他ならないことに。
3 「悪い考え方」と「良い考え方」の違い
悪い考え方に陥っているとき。
脳を酷使して「考えてる感」はあるんだけど、一歩も進みません……
私の場合、次の状態になったら危険サイン。
・面倒から解放されたいが故に、短絡的に答えを出そうとする
・「できない」と諦めて、やらずに済む理由を探す
・「どうしよう…」とぐるぐる同じことを考える(10分以上が目安)
・「もしこうなったら……」「こういう場合は……」
→細かいシチュエーションを想定し始める
・「〇〇すべきだ」「〇〇しなくちゃ」
→執着や義務感に囚われ始める
・資料や文章の体裁や細部にこだわりだす
細部や不安に囚われて、本来力を入れるべきではないことに時間をかけてしまいます……。
では、良い考え方とはどういうものか?
私は次の3ステップであると思っています。
① 最終的な理想像(全体像)を描く
② 理想を実現する方法を生み出す
③ 生み出した方法を「今日」行動できる形まで落とし込む
ただ、この3つ、どれも考えるのつらいんです。。
目の前のことが何も決まっていない状態で、将来の理想を描くのは心もとない。
理想を実現する方法は、ありふれた方法しか思いつかない。
①と②でつまずいて、③まで進まない。③まで行っても、「今日」できることは地道すぎて不安になる。
どれもすぐには答えが出ず、考えたからといって、スッキリするものでもない。むしろモヤモヤが深まる場合も……
だから、はやくモヤモヤから解放されたくて、目に見える成果がほしくて、サッサと答えを出そうとしたり、細部にこだわったり、モヤモヤをこねくり回したり。
行動するより何もしないほうが楽だから、「悪い考え方」に逃げてしまう。
質の悪いことに、「悪い考え方」をしても頭使ってる感は得られます。だから、行動してるつもりになっちゃうんですよね……
結果、ただの考えすぎで、何も動かず、何も変わらない。
「早くやらなきゃ」と追い立てられ、精神は消耗して、時間だけが過ぎていく……
4 「悪い考え方」に逃げない方法
どうすれば、「悪い考え方」に逃げずに、頭を使うことができるのか?
私は、次の2つがポイントだと思いいます。
(1)「悪い考え方」に入る前に人と意見交換する
ひとりで考えることなんて、内容が偏っているし、限界があります。
「これ以上ひとりで考えても無理だ」
そう思ったら、全然まとまっていない状態でもとりあえず人に話す。
すると、新しい視点をもらえたり、何に躓いているのか明確になったりします。
ただ、内向型は「事前にしっかり準備をしないとうまく話せない」場合が多いです。生煮えの考えを人に話すことに抵抗があると思います……
ちなみに私の上司は上記のようにスパルタ。
「またいろいろ言われるんだろうな」と思うと、萎縮してさらにうまく話せないことも多いです…
だけど、人に話すことで確実に突破口に近づきます。
自分が思っている以上に、「ひとまず考える」→「ひとまず話す」のサイクルを速く回すと、効率よく進められます。
ぼろぼろでも、うまく話せなくてもいいんです。それでも話したほうが、仕事が進むから。
しどろもどろでもいいやって開き直ったら、だいぶ楽に話せるようになりました。
(2)頑張らない
考えようとするのは、頑張りたいという気持ちの裏返し。
でも、頑張って考えても、すぐに答えはで出ないです…。頑張りすぎて消耗するのは、貴重なエネルギーの無駄。。
仕事全般に関して、完璧に、真面目にやんなくちゃ、って気負いすぎていました。
だけど、最近は、意識して肩の力を抜くようになりました。
「私なりに一生懸命やってるし」
「どうせ数年後にはだれも覚えてないし」
「適当にやっても、しっかりやっても、あんま変わんないし」
するとびっくり。
追い立てられながら仕事をするのが、本当に嫌いなことが改めてわかりました。
職場のあくせくした雰囲気が、精神力をかなり削っていることに気づきました。
「悪い考え方」に囚われる自分が、自分を追い詰めていたことにも気づきました。
こんな状態じゃ、パフォーマンス発揮できないじゃんね~……
ゆるく考えながら、煮詰まったらすぐ人に話す。
頭が冴えない日は、テレワークや出張など、場所を変えて仕事する。サッサと家に帰る。
無理して考え続けるより、不思議と心に余裕が生まれ、より良いアイディアが浮かぶようになりました。
5 「考える」って大変な作業だね……
「考えるのが得意」と思い込んだゆえの迷宮入り。
「考える」とは、答えをすぐに出すことではありません。
「どうしようどうしよう」と悩んで、思考をこねくり回すことでもありません。
理想像へ向かう道筋を、人と話し、あらゆる検討をしながら、生み出すこと。
知的で生産的で、モヤモヤして気持ち悪くて、逃げ出したくなる作業。
とてもじゃないが、長時間できるものではない……
はあ、つらい……
いつか胸を張って、「考えることが得意です」と言えるようになりたいな。