蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

感情に蓋をしてきた内向型が、自己肯定感を持てるようになるまで【親との関係編・真面目をやめる】

 

私は現在28歳です。
自分の「内向型」の性格を受け入れらずに、自己否定ばかりしていました。


最近、ようやく、
「自分はこれでいい」って思えるようになってきたところです。

自己否定ってつらいはずなのに、思考のクセだから、なかなか抜け出せないんですよね…

これからの人生、自己肯定感を持ち続けるために。
そして今、自己否定に苦しむ人の参考になれば。

今回は、自己肯定感を持てずにいた大きな原因である、親との関係や、「真面目さ」について書いていきます。

自己否定の思考が身についてしまった成長過程は、こちらの記事で振り返っています。


よろしければ、併せてご覧ください。

幼少期~高校生編

大学生~社会人編

 

 

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「あなたはやっぱり変わってる。普通でいいのに」

「その程度の仕事で弱音を吐くなんて、おまえは本当に覇気がないな」

 

まただ。両親の言葉が突き刺さる。

 

私は、「内向型」という特性を持っている。外部からの刺激に弱く、エネルギー回復のためにひとりの時間が必要だ。じっくり考え、自分で納得してからでないと、思いが言葉にならず、行動もできない。

 

両親は、そんな私を幼いころから見ていた。自己主張が下手で、周りの子からいつも一歩遅れている娘。

「このままでは将来苦労するぞ……」

ひとり娘だからなおさら、心配だったのだろう。

社会に出て、人間関係が広がると、精神的な消耗がさらに激しくなった。その様子を見て、両親の言葉はだんだんエスカレートしていった。

 

「なぜ社会人になってまで、親に人格を否定されなければならないのか」

こんな性格に生んだのは、あなたたちでしょう。

怒りの後には、何とも言えない悲しみがやってきた。

「自分には、何かが足りないんだ」

気づけば、自己否定の感覚が潜在意識に刷り込まれていた。

 

私は 物事を「こなす」ことが好きだった。

たとえば学校の勉強。たんたんと知識を覚えて、1つ1つテストでアウトプットすれば、それなりの点数が取れて、評価してもらえる。周囲にとけこむのが苦手だった私は、「真面目にこなす」ことが唯一の長所だと考えるようになった。

 

大人になってからも、目の前のことに真面目に取り組む日々。仕事も恋愛も、100点満点を目指して頑張った。

マルチタスクや交渉事は苦手だけど、社会人ならこのくらいできて当然」

「自分より相手のことを大切に思う、理想の恋人になろう」

頑張れば、それなりの結果が出る。これでいいのかな、と思っていた。

だけど、なぜか心が晴れない。精神的な疲労と虚無感が残る。こんなに真面目にやってるのに、どうして??

 

今なら理由がわかる。

「真面目にこなす」動機の根底に、自己否定の気持ちがあるからだ。真面目は、「何かが足りない自分」を隠すための鎧だった。

 

私は、自分と向き合うのが怖かった。

「消耗しやすく、人並みに発言・行動できない」内向型の自分の弱さを認めるのが怖かった。

 

どうすれば、ありのままの自分で世界に向き合えるのか。

精神的な消耗を最小限に抑えて、自分の魅力を活かしていけるのか。

頭を使って考えるべきはそこだったのに、弱い自分を認めたくない! 弱い自分が愛されるわけがない! 恐れが邪魔をした。

両親の言葉を自己否定に留まる言い訳にして、自分を見つめることから逃げた。何も考えず、目の前のものを真面目にこなすほうが楽だったのだ。

でも、真面目の鎧は、自分の本当の感情もブロックしていた。

 

「そんなの、つらくて当然だよ」

 

最近ずっとモヤモヤしてるんだよね、と何気なく友人に話したとき、帰ってきた言葉だ。

つらい……?

もしかしたら自分、今までつらかったのかも……?

目から鱗が落ちた。

 

それから、紙にありのままの感情を書き出してみた。

「会議で突然発言を求められて、しどろもどろになったのが恥ずかしかった」

「会う約束をドタキャンされたのに、悲しい気持ちをうまく伝えられず悔しかった」

「発言を聞き取ってもらえず、自分を否定されたように感じた」

「両親に自分の性格を認めてもらえず悲しかった」

押し殺していた気持ちが次々にあふれ出て、戸惑った。

 

「何もかも真面目に」をモットーにしていたとき、「できない」ことは、自分の能力不足が原因だと考えていた。能力不足は努力不足。自分の感情に蓋をして、克服を目指していた。

でも、つらいって認めていいんだ! と気づいたとき、肩の力が抜けた。

ちょうどこのころ、書籍で「内向型」という言葉を知った。内向型は脳の構造によるもので、直すことはできないという。

内向型には、苦手なことも多い。エネルギーも少ない。でも、分析力があり、物事を深く考えられるのは、何よりの強みでもある。だったら、できないことにフォーカスするよりも、得意なことを伸ばすべきではないか。

 

人はみんな、凸凹である。私は、自分のへこんでいる部分が嫌で、真面目の鎧で隠し続けてきた。もちろん、真面目は大切だ。でも、与えられたものを完璧にこなすだけでは、思考が停止する。

怖かったけど、私は自分のへこみを認めた。へこんでいる部分もあるけど、飛び出ている部分もある。すべて含めて自分だと気づいたからだ。「凹」がある自分にとって、幸せって何? 私の「凸」を、もっと活かすにはどうすればいいの? 

自分の頭で考えるようになって、一筋の光が差し込んできた。

 

気づけば真面目の鎧はなくなり、凸凹の自分を受け入れられるようになった。私の凹にフィットする、凸を持つ人たちが集まってくる。私の凸は、誰かの凹を補う。

少しずつだけど、自分にとっての幸せを選べるようになってきた。

 

両親へ。

今まで心配かけてごめんなさい。でも、この凸凹が私なんです。

じっくりと考えるのが得意な、内向型に生んでもらえてよかった。

私が私のままで輝ける道を、自分の頭で考えて、行動し、見つけていきます。

 

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両親とは、少し距離をとって暮らすことにしました。

ひとりで生活するようになって、自分が得意なこと、苦手なことが色々見えてきました。「自分らしさ」を受け入れることにつながっています。
親への感謝も自然と湧くようになりました。

 

断捨離をして、心を縛る過去を捨て去ったり。

 
「自分はどう感じるのか?」
「自分はどうしたいのか?」
自分の心を基準に生きられるようになった気がします。
まだ、試行錯誤中ですが…。

 

普段心掛けている工夫や試行錯誤の様子も、ブログに書いていきたいと思います。

 ☆自己否定の苦しみ、それを乗り越えた経験は、こちらの記事にも書いています
参考になれば幸いです。

chikuseki-history.hatenablog.com