仕事を切り上げて早く帰りたいのに、
「あとちょっと…」と続けてしまうことがよくあります。
結局、帰宅が遅くなり、寝るのも遅くなる。
睡眠不足で翌日のパフォーマンスも落ちる。
早く帰って休んだほうがいいとわかってるのに、つい仕事をしてしまう。
なんでだろう…と考えてみました。
目の前の仕事を終わらせて、スッキリしたい。
キリがいいところまでやって、翌日の負担を減らしたい。
そんな理由でしょうか。
でも…
確かに、一瞬仕事が片付いてスッキリするけど、
翌日もまた、大量の仕事が降ってきます。
結局、翌日もキリのいいところまでやって寝不足。
気づけば、いつもなんだか疲れている状態でした。
やりかけの仕事を残して帰るのは、気持ち悪さがあります。
完璧主義が顔を出し、
「あとちょっとなんだから、やっちまおうぜ」
と囁いてきます。
でも、その声をえいっと振り払い、
「今日帰ったって、たいして変わりゃしない」
「家で休んだほうが、明日朝からバリバリできるよ」
ゆるい言葉をかけてみる。
締切が明日の案件ならともかく、
「自分がスッキリしたい」だけなら、もう少し頑張れそうでも、帰る。
地道な行動の変革こそ、自分を労わることにつながるんだ。
30代になって仕事の難易度が上がり、痛感するようになりました。
幼いころから、「頑張ること」や「最後までやり切ること」が、
美徳であると思い込んでいました。
「休むこと」や「ほどほどで切り上げること」について、
全く考えたことがなかったな。
でも、常に全力を出していたら、体も心も疲弊します。
6割ぐらいの力で、調子よく、穏やかに過ごせたら幸せ。
全力でやっても、どうせ明日また仕事が溜まるんだから。
今日のスッキリ感なんて、かりそめなんだから。
早く帰るためには、
仕事が終わらない焦りに耐え、
「明日の自分が苦労するかもしれない」という不安に耐え、
体力を回復させる選択を取らねばなりません。
「未来」の不安をかき消すためではなく、1日頑張った「今」の自分を労わる行動を取る。
結局そのほうが、未来の自分も健康に、幸せになる。
まずは明日の仕事から、「最後までやり抜く」クセを手放してみよう。
長年染みついたクセだから、きっと大変だろうだけど。
できるところから、少しずつ。
小さな選択の積み重ねが、大きな変化となることを信じて。