蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

内向型の脳内ひとりごと―劣等感や自己批判との付き合い方―

今日は内向型に多い悩みについてお伝えしたいと思います。
(内向型とはなんぞやについてはこちら↓)

chikuseki-history.hatenablog.com

内向型にとって最も辛いことは、
「自分はダメだ」という、
脳内の独り言にとらわれてしまうことです。

もちろん、劣等感や自己批判は、多くの人が感じる感情。

でも、内向型は、スラスラ人と話せる人をうらやむ気持ちが強いです。
さらに、1つのことを粘り強く考えるのが得意。
脳みそが心とは関係なく、勝手にしゃべり続け、自分をすり減らしてしまうのです。

私は長年、この独り言に苦しめられてきました。
でも、最近ようやく、心を大切にできるようになったかな?というところです。

脳内独り言、自己批判にについて、私の対処法を書いていきます。少しでも参考になれば幸いです。



1 なぜ自己批判してしまうのか?

 「自分はこれでいい」と思えていないからです。
 世の中をうまく渡っている同僚や、予定ぎっしりでキラキラしている友人と自分を比べてしまいます。ゆっくりしか考えられず、動けない自分は、劣っていると思いがちです。
 本当は誰もが悩みながら生きているのですけどね。

 内向型は、真面目で、考えることが好きな傾向があります。「劣っている自分」「ダメな自分」を高めるために、解決策を考えて、実行しようとするのです。

臨機応変なコミュニケーションが苦手だから練習しなきゃ。
・仕事が遅いからテキパキやらなきゃ。
・予定がないから、充実させなくちゃ。

などなど。  

 臨機応変なコミュニケーションも、テキパキも、予定ぎっしりも、内向型にとっては「苦手」なこと。頑張っても、頑張り切れないんです。

 そのため、一生懸命やろうとするほど、ダメな自分がクローズアップされ、自己批判の独り言が大きくなる…悪循環ですね。
 これは思考のクセです。劣等感を感じると、自動的にこの悪循環に陥るようになります。

2 自己批判起因で頑張った結果

 だんだん、自分が何をしたいのかわからなくなります。

・自分はダメだと思うから頑張る
→その頑張りは内向型の快適ゾーン外。本当は嫌なこと
→嫌だという気持ちを無視して頑張る
→心が麻痺していく 

心が麻痺すると、わくわくして、やりたい!と思えることがなくなっていきます。
さらに、根底に自己否定の気持ちがあるため、毎日どよんとした日々を過ごすことになります。

3 対処法

(1)自己批判しても、頑張っても、自分が楽しくないことに気付く

  これが一番です。

  脳内独り言(自己批判)が心の大部分を占めている状態。

  苦手なことを無理して頑張っている状態。

  これって冷静に考えたら、人間として不快な状態のはず。なのに、ずっと不快感の中にいる。

 めっちゃ自分がかわいそうじゃない??毎日が楽しくないじゃん!
 この気づきが、突破口です。無意識の自己批判を意識します。

(2)大好きな人を心に住まわせる

 長年応援しているアーティストや俳優はいますか?その人のことを考えているとき、幸せですよね。
「あ、また自己批判の独り言をしてる!」
気がついたら、すぐにその人を思い浮かべる癖をつけます。心に常に、大好きな人がいてくれるイメージ。
 私は、ゆずの2人に、心に住んでもらうことにしました。

(3) 大好きな人なら自分になんて言う?

「やっぱりお前はダメだな~」なんて、言わないですよね。

 「不器用にしか生きられなくても
  そんな君が僕は好きさ」

     (明日天気になぁれ 詞:北川悠仁)

 「そんなにつっぱらかってなくたって
  いいんじゃない?」
    (心伝う話 詞:岩沢厚治)


 たぶんこんな感じで、優しい言葉をかけてくれるはず。(ちなみにこれはゆずの歌詞です。笑)
 自己批判の冷たい声を、大好きな人が、笑顔で語りかけてくる声に変えていきます。

(4)これが私だもんな、と思う。

 大好きな人の声で、脳内の独り言が落ち着いてきたはず。ただ、独り言は手ごわいので、最後まで処理しなければまた湧き出てしまいます。

処理の方法は…
自己批判の原因となった出来事に関して、
①うまくできない自分を認めた上で、
②自分ができることと、能力を生かす方法を考え、実行する。

 どちらか片方だけではなく、2ステップ実施することが大切と気づきました。
たとえば…

臨機応変なコミュニケーションが苦手だから練習しなきゃ。
 ①たしかに私は、会話の流れを読んで、適切な発言をするのは苦手だ。注目も浴びるし、やりたくない。
 ②でも、ちゃんと状況は理解できている。考えをまとめる時間と意見を示す機会さえあれば、自分なりの視点を相手に伝えられる。
 →「考える時間をもらえますか。後で意見を出します」って言ってみよう!

・仕事が遅いからテキパキしなきゃ。
 ①たしかに私は、すぐに精一杯にになるし、テキパキやろうとするだけで疲れてしまう。
 ②でも、ひとつひとつ、着実にこなせる自信がある。脳が疲れていない朝なら比較的早く処理できる。
 →速さより仕事ぶりと人柄をアピール。朝早く来てやってみよう!

・予定がないから、充実させなくちゃ。
 ①たしかに私は、予定がないことに焦っている。
 ②でも、本を読んだり、掃除したり、ゆっくりできる。
 →丁寧に、静かに1日を過ごしてみよう。

 ①で、できないことを認めるのが特に大切です。

 できない自分をダメだと思うから、自己批判をしてしまうんですよね。
 改善するなら努力すべきですが、内向型には、どうしても苦手なこともあります。
 
 だったら、できることで頑張るほうが得策。一度できないことを認め、仕方ない、と思うのです。できることに集中するうちに、「これが私だもんな」って思えるようになります。

(5)大好きな人に常に応援してもらう

(4)を実行している間も、常に大好きな人に声掛けしてもらいます。

  「一歩ずつ一歩ずつ君の歩幅でいいから
   大丈夫 大丈夫」

         (タッタ 詞:北川悠仁)


  「とりあえず歩き出そう
   答えは風に吹かれてる」
      (濃 詞:岩沢厚治)

 

(ちなみにこれはゆz(ry
 だんだん、自分がもともと持つ能力を生かすことが楽しくなります。

4 楽しい気分を選択する

 3で紹介した方法は、前向きな気分で実行できるはず。
 自己批判して暗い気持ちでいるより、圧倒的に楽しいはず。

 楽しい気持ちの時間が増えれば、麻痺していた心が回復する。
 自分が心からやりたいことがクリアになっていく。
 なんとなくワクワクした日々になって、気づいたら脳内独り言が消えている。

 毎日どんな気分で過ごすかは、自分で選択できるんです。
 当たり前のことに、ようやく気が付きました。。
 無意識のうちに暗い感情を選んで、自己批判していたなんて、悲しいです。。

 大好きな人の力を借りると、道が拓けてくると思います。
そのうち、大好きな人の力を借りなくても、自分で自分を認め、励ますことができるようになる日がきます。