蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

つらいのに我慢してしまう癖を直したい…内向型女子29歳、がんばらない生き方をがんばる。

 

「みんなもっと頑張ってる。これでつらいと言うのは甘えだ」

「恵まれた環境にいるんだから、文句言っちゃいけない」


…私には、つらくても我慢して、真面目に頑張ろうとする癖があります。
本当はやりたくない。嫌でたまらない。
なのに、無理矢理前向きに解釈して、納得して、こなしてしまうんです。

この癖で、何度心をすり減らしたかわかりません。
後から振り返って、「無駄な時間を過ごしてしまった」と落ち込むこともしばしば。

かけがえのない人生を、我慢で無駄にしたくない。
自分の心を大切に生きていきたい。

最近ようやく、自分らしさを受け入れて、生きられるようになりました。
今、この癖を見つめ直さないと、同じことを繰り返しそうだから…

つらさを我慢する原因や、我慢しているときの心理状態を振り返っていきます。
そして、これからどうすべきか考えます。
同じように、真面目や完璧主義、自己否定に苦しむ人の参考になれば幸いです。

 

1 つらいのに我慢してしていた例 

(1)仕事


パワハラ気味、かつ全体を見る力がない人が、上司となったことがありました。
仕事の進め方に悩み、解決策を考えて相談しても、何も方向性を示さないのです。

「それを考えるのがごんまさんの仕事でしょ。自分で決めて」
「俺は忙しいから任せたいんだよ」

いやあんた、仕事の統括や部下の指導含めて給料もらってんだろww
今なら、さらに上の上司を巻き込むなどして、問題を解決しようとするでしょう。でも私は、自分に言い聞かせ、耐えていました。

「今まで自分の頭を使ってこなかったから、ひとりで決められないんだ…これを機に地頭力を鍛えよう。」

自分を追い込み、周囲に助けも求められず、悶々とくすぶる日々でした。

(2)恋愛


仕事と家族が第一で、ほとんど会えない人と付き合ったことがありました。
ドタキャンなんてしょっちゅう。
今なら一瞬でお断りですが、当時の私はこんなことを考えていました。

「愛するとはありのままの相手を受けいれることだ。人を愛する難しさを学んでいるんだ。」

本当は、悲しくて、さびしくてたまらなかった。
なのに、いつか報われると信じ、長い間耐えていました。

(3)大人になる前からもいろいろ…

自分に合わない部活やアルバイトなどを、必死にやっていました。
(詳細は別記事に書きました。)

 【幼少期~高校生編】

chikuseki-history.hatenablog.com

 
【大学生~社会人編】

chikuseki-history.hatenablog.com


 「苦手なことを乗り越えるのが経験だから!」
「青春時代にしかできないことだから!」
とにかく真面目に、最後までやり切るのが美徳だと思っていました…

2 我慢してしまった理由

つらいのに、我慢を続けてがんばっていた理由。
振り返ると、私の「内向型」の性格が大きく関係しているようです。

☆内向型とは何か?についてはこちらの記事を参照してください

chikuseki-history.hatenablog.com

 

(1)思考が感情に先行してしまう

私は、内向型ゆえ、情報処理に時間がかかります。
何かを経験してもすぐに感情が湧き上がりません。
しばらくたってから、ぼんやりと感情らしきものが浮かんできます。

一方、内向型は、深く、冷静に考えるのが得意。
そのため、「つらい」と心が感じる前に、

「今の状況をどう前向きにとらえるか?」

理論で考え、納得してしまうんです。
(これは人生経験なんだ!とか。)

 

人間は、自分が選んだ道を正しいと思いたいみたいです。自分で納得したことだから、つらくても執着して、なかなか手放せませんでした。

もちろん、状況をプラスにとらえる力は重要です。悲観ばかりしても、現状は変わりません。
でも、つらい!嫌だ!という本当の感情をないがしろにしたら…


自分の心を無視することになる。
自分を大切にしないことになる。


まずは、ゆっくりでもいいから、心の声に耳を傾けるのが先決です。
プラス転換は、それからでも間に合うんですよね。
なのに、ありのままの感情に蓋をしていました…

(2)自分にも欠陥があるから、他人を責められないという思考

私は、「内向型」の性格を、自分で認めていませんでした。

テキパキ動けない…
発言も苦手だし、機転のきいた対応ができない…

私には、欠陥がある。だから、人を責められない。
むしろ、自分に関わってくれてるだけありがたい…

一見、謙虚にもみえるけれど、自分を粗末に扱っていました。
私の周りには、同じく自分を粗末に扱う人が集まり、どんよりとした空気に包まれていました。

(3)自己主張するより、自分が変わるほうが楽

内向型は、外部からの刺激に弱く、エネルギーを過剰に奪われます。
また、じっくり考えてからでないと、思いが言葉になりません。実際に思いを口に出す前には、あらゆるシミュレーションをします。

例えば、相手に嫌なことをされている場合。
「嫌」と相手に言うのは、ハードルが高いです。
言葉を選び、考えるだけでエネルギーがなくなります。センシティブな内容なのでなおさらです。

言葉を伝えた相手が怒るかも…
うまく言えないかも…どうせ変わらないかも…

伝える前にいろいろ考えすぎて、不安になったり、緊張したり。
エネルギーが枯渇。精神的に疲労困憊。

だったら、自分が我慢すればいいや…
他人を動かすより、自分が変わるほうが楽だし…。
無意識に、我慢を選んでいました。

3 つらさの「質」の見分け方

つらさ、つらさ、つらさ。
さっきから連呼していますが、つらさには、2つの種類があると思っています。

①「人生において必要なつらさ」
②「我慢する必要がないつらさ」

私は、2つの違いを見分けられていませんでした。
嫌でたまらないのに、「成長のためだ!」と自分に言い聞かせ、我慢を繰り返していました。

今、私が思う、2つのつらさの見分け方はこんな感じです。


★人生に必要なつらさ
=夢を叶えるために、今やるべきことに取り組んでいるゆえのつらさ
=自分の心と行動が一致している

・キツくても、言い訳せずに集中できる。
・乗り越えた先の自分にワクワクする
・「一歩ずつ進んでいる」爽やかな実感が伴う

★我慢する必要がないつらさ
=心の声を無視しているゆえのつらさ
=他人の考え方や周囲の評価に、自分の心を合わせようとしている

・つらい、やらなきゃ、つらい、やらなきゃ… 
 無限ループ
・どうしたらいいのかわからない、慢性的な不安
・怒り、悲しみ、やりきれなさが伴う
・無理して笑っている感がある
・精神がすり減っていく感じがする

人生に必要なつらさは、「自己肯定感」と相性がいいです。つらいけれど、心から納得して、受け入れられます。
「なんとかなりそう。」「なんとかしたい。」
無理せずに、前を向き続けることができます。

我慢する必要がないつらさは、「自己否定感」が付きまといます。表面上は納得していても、心がつらさを受け入れていません。
「~すべきだ。」「まわりもみんな○○だし。」
自分の心以外のものに従おうと、がんばっている状態です。

でも、ほんとうにつらいときって、自分が感じているのがどっちのつらさなのか、わからなくなってしまうんですよね。

そんなときは、信頼できる第三者に今のつらさを正直に話すことが効果的。
できれば複数人がいいですね。
客観的に意見をもらえば、自分のつらさが、どちらなのか判断しやすいです。

4 つらいのに我慢していることに気づいたら

もちろん、特に社会では、「我慢する必要がないつらさ」に晒されることも多いでしょう。
心と行動が一致することのほうが少ないかも。

でも、感情に蓋をする必要はないんです。

「今、我慢する必要がないつらさを感じている。」

自覚して、どこかでありのままの感情を吐き出すことが大切です。

ノートに書いてもよし。
ひとり、泣き叫んでもよし。
人にしゃべってもよし。

感情を出し切ると、どうすべきか?
冷静に考えられます。

引き続き、頑張る道を選ぶかもしれません。

環境を変える努力をするかもしれません。

本当につらければ、逃げたり、やめたり。
自分を守ることを第一に行動することもあるでしょう。

逃げる。やめる。。
勇気がいることです。
でも、みんなががんばってるから、とか、将来役立つかも…とかじゃない。
今のわたしが、すり減っているのか?それとも心地よいのか?
本当に、本当に無理ならば、今のわたしファーストで生きていいと思うんです。

逃げること・やめることはかっこ悪くない。
自分とよく向き合った上の、賢明な判断です。
 

いちばん大事なことは

「つらい!」と正直に感じること。

「助けて!」と誰かにSOSを出せること。

「大丈夫」って無理して笑うことでも、ひとりで乗り越えることでもないのですね。

 

がんばることが美しいとされる世界で生きていると、忘れてしまう。
弱さをさらすのは、カッコ悪く感じてしまう。

違うんだよ、、
自分の弱さを受け入れることは、強さなんだよ。
でも、自分で気づかなければ、誰も教えてくれない…

一方で、自分の心を大切にしていないと、なかなか弱さを受け入れられません。

弱さを受け入れるのが先?心を大切にするのが先?

これは、ちょっと難しいと思います。
まずは、自分の心にできた、「小さなささくれ」に気づくところから、始めるといいかもれません。

5 がんばらない生き方をがんばる

私は、「内向型」の性格を受け入れてから、自己肯定感を持てるようになりました。

思考が感情に先行するのも、内向型だから。
外部からの刺激に弱いのも、テキパキ行動が苦手なのも内向型だから。

自分に欠陥があるわけではない。
内向型だからこそ、見える世界もたくさんある。
もう、自分を粗末に扱うことはしません。

でも、内向型は、悪いほうに転ぶと、
「つらいのに我慢」しやすい性格であるのも確か。

ほんとうにつらいとき。
自分を追い詰めてがんばらなくても、それなりに人生は回っていく。
逃げて、やめたことが、いつか最良の選択になる。

つらさの質を見極め、がんばらなくてもいいときは、がんばらない。
やみくもにがんばらないことを、がんばる。

今後一生付き合うことになる、自分の性格。
ありのままで輝けるよう、がんばらずに生きていけたらいいな。

☆「我慢する必要のないつらさ」を生み出していた「自己否定」。
自己否定癖を脱するまでの過程も記事に書きました。参考になれば幸いです。

chikuseki-history.hatenablog.com