こんにちは、ごんまです。
都市の歴史を知り、都市を歩き、空気を吸い、食べ物を食べる。
そこで感じた歴史の蓄積と、匂い立つ独自の文化を紹介するシリーズ。
今日は福岡です。
福岡は大陸に最も近いことから、古代には強力な国が栄えていました。
歴史の教科書でおなじみ「漢委奴国王」の金印で有名な奴国も福岡近辺にあったと考えられています。
稲作も、大陸経由で福岡から入ってきた文化。
その後、政治の中心が近畿地方に移っても、福岡は大陸との窓口として、重要な役割を担っていました。
その後、遣唐使が廃止され、政治的な重要性が薄まっても、大陸に最も近い都市として、商人による中国との貿易が栄えていく。
大陸に近いゆえ、元の襲来もありましたが…
福岡は、大陸の風を常に受け続け、
むしろ、大陸の風を受けることがが当たり前である都市です。
海外との窓口になる役割を、上から与えられたのではない。もう、古代から当然に、大陸からいろんなものが入ってきた。
福岡を歩くと、今まで流れてきた時は確かに蓄積していて、
何が来ても、でん、と構える懐の深さ。
いいもんはどんどん取り入れていく豪快さ。
いいもんが、博く、多く集まる豊かさ。
福岡らしさが匂い立っている。
だから、福岡にひきつけられるんだろうな。
いいもんはいい!
おいしいものを食べたら幸せ!
こういうおおらかさがいたるところで感じられる。
そうか、だから福岡の食べ物はなんでもおいしいんだな。
金印発見の島、志賀島から見た都市・福岡。
志賀島1周サイクリングはおすすめです。
「志賀の浦に漁りする海人明け来れば浦廻漕ぐらし楫の音聞こゆ」(万葉集)
この海から、いろんなものがやってきた。
潮騒を聴き、大陸につながる海を眺めれば、歴史の厚みに心が洗われます。
1辺2.3cm!
本物は、福岡市立博物館にあります。
奴国の使者が57年に漢の皇帝に会いに行き、金印をもらって戻ってきた。その旅の遥かさと、当時の人の行動力と、日本の始まりを感じるエネルギー。
小さな金の塊に宿り、圧倒的に語りかけてきます。福岡に来た際は、ぜひ!エネルギーを感じてみてください。