蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

20代で学んだ生き方のコツをまとめてみる―内向型女子もうすぐ30才、自己肯定感を手に入れた―

20代が終わる。
私にとって20代は、「自己肯定感」を手にするための長い旅でした。
10年前の自分は、がんじがらめでした。「~すべき」という義務感に縛られて、自分を信じられなくて。
ようやく今、本当の「自由」の入口に立っている気がします。

10年前の自分に、生き方のコツを伝えられるとしたら、どんな言葉をかける?
つらい時期もあったけど、過去を未来の栄養にしたい。
30代、人生これから。もっと味わいたい!

今もまだまだひよっこですが、10年前の自分に宛てて、そしてこれからの自分に宛てて、書いてみます。

 

1 自分の心の動きを、いちばん大切にしてね

 心に溢れ出る感情は、すべてそのまま受け止めよう。
 これがたぶん、人生をうまく回す最大のコツ。

 生きてると、ネガティブ感情もたくさん湧き上がってくる。


 つらい
 不安
 こわい
 納得できない
 悲しい
 疲れた、しんどい
 もっと〇〇したいのに…
 あのとき〇〇すれば…

 真っ黒な感情に、どうしたらいいかわからない。
 ずっと感じているのもつらい。
 だから、つい真面目が顔を出して、押さえ込みにかかる。

 「みんな頑張ってるから、このくらいで弱音吐いちゃダメ」
 「自分は恵まれているから、甘えちゃいけない。感謝しよう。」
 「人を悪く言ったら、バチが当たる」
 「自分のことを思って言ってくれてるから、受け入れなくちゃ」
 
 本当に無意識なんだよなあ。だけどね、20代生きて気づいたよ。
 ネガティブ感情を、正直に感じないと、人は幸せになれない。
 
 ネガティブ感情を無視して押さえ込む。
 それは、「傷が痛いよ」と泣いている自分を無視すること。
 友達が泣いてたら、無視する?しないよね。でも、自分だとやっちゃう。
 不思議だね。

 ネガティブ感情を受け入れることは、自分の傷に、そっと寄り添うこと。
 自分を愛すること。
 嫌なら嫌。辞めたいなら辞めたい。さみしいならさみしい。
 すべて、すべてOKなんだよなあ

 オススメは心に浮かぶ言葉をすべて紙に書くこと。
 ネガティブ感情を漠然と感じていると、負のループに陥ってしまう。客観視できるように見える化してみよう。

 一方で、ずっとネガティブでは、一歩も進まないのも事実。
 気持ちを全部吐けば、「これからどうするか」客観的に考えられるよ。
 ネガティブ感情を生む場所や人からは距離を置く。
 やり方を変えてみる。
 周囲の人や専門家に相談する。
 自分を守るために行動できるんです。

 でも、大切なのはネガティブ感情だけではないよ。
 すべて、あらゆる心の動きを大切にして
 何をしたら嬉しいのか。どんな人といると自然体でいられるのか。

 心の動きをありのまま感じれば…
 心が心地よいものを、自分の意志で選べる。
 自分心を大切にしてはじめて、自分が何をしたいのかわかる。
 つまり、幸せな生き方ができる。

 自分の心がわからん…
 モヤモヤして調子が悪い…
 そんなときは、無意識に心と反する行動を取っていることがほとんど。
 
 ちょっとした違和感を大切にね。違和感は、「やり方が違うよ」という心からのサイン。ないがしろにすると、後で大きな問題に発展するかも…
 心に浮かぶ感情を「言語化する」癖をつける。これが大事かな。

 とはいえ社会に出れば、前例に、周りの人たちに、流されやすいのも確か…。
 思い通りにいかないことだらけ。
 それでも、ほんとうの心の動きを、敏感に感じとるようにしてね。
 流されて自分を「無」にしたら、心が乾いてしまうよ…

2 価値観の中心に「人のために頑張る」を置かない

10年前の私は、「人のために生きるのが本当の幸せ」と、信じてたよね。

「相手のために自分を捨てるのが愛」
「人を幸せにして初めてお金をもらえる」

読書をしたり、将来の働き方を考えるうちに、刷り込まれた考え方。 
人のために頑張るって、かっこいい!
漠然とした憧れもあったよね。

でもその考え方は、自分には合ってなかったみたい。
「内向型」の性質も、大きく関係していると思う。
人一倍考え事が多く、情報処理も時間がかかる私は、自分の心を取り扱うので精一杯。人のことを考える余裕は、なかなか持てないんだ。
気づけば、昔から、誰かのために何かしたいという気持ちが希薄だったなあ。後輩の指導、ペットの世話、好きじゃなかった…。
というか、そこまで頭が回らない。ひとりの時間のが大事。

そんな自分が無理して人のために頑張ろうとするから、おかしくなりました。
自己肯定感が低かったこともあり、次第に義務感や見返りを求める気持ちが大きくなってしまった。

 「こんな自分を受け入れてくれる仲間に恩返ししなくちゃ」
 「褒められたい。感謝されたい。」

 「人のために頑張る」という言葉を掲げて、存在価値を守ろうとしてるんだよね。楽しくないのに、「みんながいるから幸せ!」と自分に言い聞かせていた。

たぶん、心から人のために頑張れる人が羨ましかったんだと思う。
世間では、それが賞賛されるしね。
直接人のお世話をする仕事に就いている人。
ボランティアで身を粉にしている人。
すごすぎる…ありえない…

1mmもそんな気持ちが湧かない自分が、冷たい人間に思えて、嫌だった。
そうでしょ?

今の私が、10年前の自分に伝えたいこと。

あなたは冷たい人間ではありません。
自分が心地よく生きれば、自然と人のために行動できるよ!
心と体が喜ぶ生き方を選べば、あなたに共感してくれる人が幸せになるよ!

人のことまで頭が回らないなら、無理に考えなければよい。
指導や世話が苦手なら、そういう役回りを避ければよい。
人間として最低限できてれば、60点でよい。

自分の人生、エンジョイするだけで十分なのさ。
心惹かれるものは何でもやって、ワクワク生きてれば、人は周りに集まってきてくれます。しかも、自分を理解してくれる人が。
ハッピーオーラをまとっていれば、周りに幸せをおすそ分けできて、人のためになっちゃうんだな。
だから、無理に人のために頑張ろうとしなくてよいよ!!

だけど、心の動きや感情を無視したら、自分が何に惹かれるかもわからないんだ。
やっぱり、自分の心が第一。
20代、やろうと思えばなんでもできるんだから!
義務感や世間の声に惑わされないで~
あなたはあなたでよい。あなたの心が正解。

3 これからについて

生きづらさに悩んだ20代があったから、気づけたこと。
自己否定で若い時期を無駄にした…!なんて後悔もしたけど…。
まあ、30代もきっと、まだまだ若いですよね。やり直せる。

今後も、前例や世間に気づかぬうちに流されること、多々あるでしょう…
でも、「自分はどう感じる?」を合言葉に、心は自由でありたいな。

ただ今後、心配なのが子育て。

大好きなおじいちゃんの血を後世に伝えたい。
日本のために次世代を生み出したい。
自分の将来のために、何かと子どもがいたほうがいい。
だから、子どもはほしいけど、、、

子育てとか、まさに「人のために頑張る」「世話」じゃん…
子どもがほしい理由も、なんか理屈っぽいし…
生むの痛そうだし…

まあ、やってみなければわかりません。どんな人生になるかもわかりません。
人のために心から頑張れない自分に、まだモヤモヤしているのも事実。

さらに10年後、私は変わっているのでしょうか。
人のために頑張った先にある、本当の喜びを味わえるのでしょうか。
これでいいのかわからず、30才。

これからの人生が、私に期待しています。