蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

考えすぎる性格で、仕事中の不安がつらい…内向型が不安を人生のパートナーにするには?

 

うまくいかなかったらどうしよう

また怒られたらどうしよう

あの人に頼んだ案件、回答来るかなあ…

 

会社で働いていて、不安で頭がいっぱいになることはありませんか?

私は、「内向型」の人間です。私と同じように、内向型で不安を感じやすい皆さんに、ひとりじゃないって思ってもらえたら。そう考えて筆を取りました。

 

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内向型は、「外部からの刺激に弱い」という特性があります。多くの人と接すると、精神的に激しく消耗してしまいます。じっくり考え、分析することが得意な一方、なかなか思いが言葉にならず、すぐに行動できません。

 

電話に打合せ、細かい調整事。会社の仕事は、内向型にとって刺激の塊です。

苦手意識があるからこそ、丁寧に取り組もうとして、考えすぎてしまう。

あらゆる想定をして、不安になってしまう。

 

「考えたって時間の無駄。わからないことは人に聞くなりして、やってみなきゃわかんないじゃん。失敗も経験だし」

 

ごもっとも。社会では、「とにかく行動」「柔軟なコミュニケーション」が重要視されています。でもね、内向型は、一度しっかり考え、自分で納得してからでないと動けないのです。

 

会社で働いている以上、不安はつきもの。

だけど、不安に飲み込まれては、仕事が進まない。現状に留まる言い訳になってしまう。

そこで、私が会社で働きながらなんとか編み出した、不安を乗り越える方法を3つご紹介します。

 

1 不安を言語化する

漠然と「どうしよう」と思っていては、心と体が重くなります。行動力と積極性が失われるのです。

自分が何を不安に感じているのか、できるだけ具体的に、すべて紙の上に書き出してみます。 

 

2 不安を解決する具体策を書き出し、いつ行動するか決める

不安はたいてい、2種類に分類されます。

1つ目は「わからないことによる不安」、

2つ目は「きちんと仕事が進むか不安」。

 

1つ目の不安は、わかる人に聞くなり、調べるなりしない限り、永遠に不安のまま。

2つ目の不安は、淡々と行動して進めていくしかありません。

 

当然だけど、行動によってしか不安は解決できない。

少し時間がかかっても、考えて納得した上で、一つずつ行動するしかないんですよね。

 

先ほど言語化した不安に対し、具体的な解決策をそれぞれ追記します。

「△△社に電話して確認する」

「インターネットで調べてわからなければ、□□さんに相談する」

「〇〇さんに回答を催促する」

たぶん、ここに並ぶ解決策は、内向型にとって精神力を消耗することばかり。

内向型は、電話や横入の仕事による作業の中断が苦手です。自分が不快に感じることを相手にするのは抵抗があるし、催促は図々しくて委縮してしまう……。

 

でも、勇気を出して行動するのと、不安に浸り続けるのと、どっちがいいか?

……行動ですよね。

ポイントは、行動する時刻を決めること。必ずこの時刻に行動する、と自分と約束します。約束を破る罪悪感がプレッシャーになって、行動する勇気が湧きます。一つ一つこなせば、確実に不安が消えていきます。

行動できたら思いっきり自分を褒める。ごほうびを自分に与える。小さな積み重ねが、少しずつ前に進む力となります。

 

3 不安と向き合う時間を設ける

不安は強い感情です。心が不安に飲み込まれて、ほかの仕事に集中できなくなるおそれもあります。

だからあらかじめ、この時間は不安と向き合う、と決めておく。

「あ、今日は14時に不安と向き合う時間を確保したから、今考えなくていいんだ!」

だらだらと不安に支配される状態を防ぐことができます。時間がきたら、思いっきり不安になって、解決策を考えればOKです。

 

3つの方法を試して、仕事中の不安と、少しはうまく付き合えるようになりました。

 

でも、正直に言います。

やっぱり、不安は消えない。

どうしようもない不安と恐れに襲われて、頭が真っ白になるときもある。

なんでこんなに、面倒な感情が湧いてくるの? 

どんどん行動できる人がうらやましい。

……悲しくなる日もあります。

 

これはもう、内向型が生まれ持った特性だから直せないのです。だったら、不安を人生のパートナーと考えるのはどうでしょう。

不安は「ちゃんとやりたい」という気持ちの裏返し。

不安は「ここは頑張りどころだぞ」と教えてくれる。

不安があるから、仕事や自分と向き合う力がつく。

不安の中でじっくり考え、一歩ずつ進んできたから、私は今日も生きています。

 

どんなときも、なんとかなる。なんとかできる。

自分を信じて、目の前の不安を丁寧に見つめること。

少しずつでも行動すること。

その積み重ねが、今日の仕事と、人生を切り拓いていくと信じています。