蓄積ヒストリー

内向型女子32歳。東京で、もがいて痛みながら作り出す、余白のある人生。

初めての富士登山に行ってきた【本番&持ち物編】

7月19日から20日にかけて、人生初の富士登山に挑戦しました。

 初めての富士登山に行ってきた【準備概略編】はこちら。

chikuseki-history.hatenablog.com

 

 暴風雨のため、本8合目までとなった今回の登山。でも、人生において上位に入る、熱い熱い2日間でした。今回は、来年のリベンジに向けて、当日の体調や持ち物について記しておきます。

ちなみに筆者のスペックですが、こんな感じ。

・28歳女性

・普段あまり運動せず

・旅やまちあるきで長距離歩くのは苦にならない(20㎞以上は普通に歩ける)

 

 

 

1 高山病

 

長年富士登山を夢見ながらも、実行できなかった理由のひとつ。

高山病が怖い。

ジョギングや水泳など、心肺能力が求められるスポーツが得意ではない私にとっては、いちばんの懸念でした。

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(今回の登山で撮った唯一の標高がわかる写真)

結果的には、本8合目の山小屋(標高3400メートル)でも発病しませんでした。理由はこんなもんかなと。

・前日仕事から早く帰ってよく寝たこと

・5合目で1時間休憩を取れたこと

・ゆっくりゆっくり歩いたこと

・こまめに休憩しながら、喉が乾く前に水をちょこちょこ飲んでいたこと

・深呼吸を常に意識していたこと

・7合目で少し渋滞して、高度順応できたこと

 

歩くペース、休憩のタイミングを適切に配分でき、深呼吸を意識できたのは、ガイドさんがいたからです。初心者はやはり、ガイドさんか登山慣れしている人と行った方がいいですね。

高山病にならずにすみ、少し自信になったので、また挑戦しようという気持ちが湧いてきました。むしろ、普段食べないお菓子を食べ過ぎて、下山時におなかが張ってしまったのが反省です(^^;

 

2 持ち物 


持ち物は富士山公式サイトに記載のとおり。なのですが、特にどうしようか迷ったものについて記録に残しておきます。

www.fujisan-climb.jp

 

 

(1)富士山現地で使用した現金

 

地味にいくら持っていけばいいか迷った現金。

実際に現地で使った額は、8080円でした。

トイレ、水、おみやげ、富士山保全金、ロッカー、ご飯など。

 

トイレのチップ(200円)と、水の購入(400~500円)で使うので、大量の100円玉と、そこそこの500円玉があるととても便利でした。

 

持っていく現金は、緊急用資金を入れて、2万円と少しあれば足りそうです。

 

(2)飲んだ水の量

 

登り始めから下山まで2リットル。(かなり多めに飲んだ感覚でした)

持ち歩くのは500ミリリットルペットボトル1本のみにして、足りなくなったら都度山小屋で買いました。山小屋で買う水は高いけど、軽さも一緒に購入です。

 

(3)持っていった行動食

 

・クッキー10枚

・ミックスナッツ小袋5個

・小さい煎餅15枚

・ゼリー飲料1個

・みかん味のグミ1袋

・チョコレートバー1本

・チーズかまぼこ3本


正直ちょっと足りなかった…

量が多くても重いので、合計2000キロカロリーくらいになるように調整したのですが、やはり登山中はおなかが減ります。足りなくても山小屋で買えますが、なんせ高いので…

カロリーをしっかり摂取できて、食べごたえもあるバー食品が、あと5本くらいあればよかったかな。ゼリー飲料も、時間のないときにササッと飲めて便利だったから、あと1つくらいあってもよかった。

 

甘いもの、しょっぱいものなど味のバランスを考えたのはgoodでした。特にみかんのグミは、甘いものを食べたあと口が爽やかになり、大変おいしくいただきました。

 

(4)重宝したもの

 

ここからはあってもなくても良いものの中で、特に持っていってよかったと感じたものをまとめておきます。

 

・薄手の防水上着

 長袖速乾性シャツと、レインウェアの間に着るはおりもの。風が吹いて寒い、でもフリース着るほどでもないときに、助かりました。

 

・耳栓及びアイマス

 山小屋の仮眠室は、意外と音だらけ。風の音、人の動く音、いびきなど。音だけではなく薄明かりも気になり、内向型で刺激に圧倒されがちな私には厳しめな環境でした。

 仮眠なのでもともと深く眠れるわけではないですが、少しでも体を休めるために、刺激を抑える耳栓アイマスクは必需品でした。

 

・着替え(2日目のウェアと下着)

 山小屋で着替えるかどうかは人によって好みが分かれるようです。そのままという人も結構います。

 荷物はなるべく軽くしたいので悩みましたが、私は持っていって良かった。なんとなくさっぱりするし、速乾性の服を着ていたとはいえ、雨や汗で若干冷えていたので、着替えただけでも温まりました。

 

・軍手の替えと手に持てるカイロ

軍手は雨でびしょびしょになって手が冷えたので、替えがあって良かったです。

山頂に行けなかったので使いませんでしたが、手が冷えることが想定されるので、貼るカイロだけではなく手持ちカイロも使うのがよいと思いました。

 

・フリースとダウンジャケット両方

 8合目~山頂用の防寒着。薄手のダウンジャケットにするか、フリースにするか迷い、結局両方持っていくことに。

 フリースはかさばらないのにとても暖かく、山小屋で過ごすときにとても助かりました。ダウンジャケットも、山頂でご来光待ちするときにはフリースの上から着る必要があると感じたので、両方持ってくのがきっと正解です。

 

・機能性タイツ

 筋肉サポートに加え、足の防寒の意味でも役立ちました。

 

・ストック

 登りでも下りでも、大変お世話になりました。ジグザグ道では2本を長めにして、岩場では1本だけ短めにして使うのがよいそうです(ガイドさん談)

 

(5)いらなかったもの

 

これがいらないかどうかは個人差があると思いますが…

・メイク落としと汗ふきシート

もう疲れて顔や体の表面的なメンテはどーでもよくなるw

富士山にはそもそもスッピン+日焼け止めだけで行くのがいいと思います。汗も着替えちゃえば気にならないし。

 

3 登山の時期

 

 多少の混雑は覚悟しても、やっぱり確実に梅雨明けした後に行くのがよいですね。

混雑も祭りみたいなもんと、楽しめる感覚が必要かもしれません。


4 おわりに~富士山が私を呼んでいる~

 

いやー、あんなにきつかったのに、また富士山に行きたくてウズウズしております。

酸化鉄で赤茶けたザクザクした道や、溶岩美の見事な岩場。くっきり見える河口湖と山中湖、相模湾甲府のまち。地図と同じかたちをしていることに、当然なんだけれども感動。


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猛烈な雨風。薄いけどおいしい空気。すべてが非日常、だけどこれが現実であることの喜び。晴れていたら、満天の星、夜景、ご来光も見られるのです。

 

なにより、日本一の山に挑戦しているという、人生の一頁に残る時の濃密さが、また行きたい気持ちを駆り立てます。

 

さて、来年の富士山に向けて、あと一年がんばりますかね~